来週にも改定される安全保障関連3文書の骨子案の全容が判明しました。「反撃能力」の保有を明記した上で、「軍事大国にはならない」としています。

JNNが入手した「国家安全保障戦略」など安全保障関連3文書の骨子案は、相手のミサイル発射拠点などを叩く「反撃能力」の保有を明記したうえで、「平和国家として、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とはならず、非核三原則を堅持するとの基本方針は不変」としたほか、「先制攻撃は許されない」とも明記しています。

また、防衛力の抜本的強化の基本方針として、「相手の能力全てに対応する能力である必要はないが、我が国自体への侵攻を我が国が主たる責任をもって阻止・排除しうる能力」を保持するとしたうえで、2027年までにこうした防衛力を構築すると記しています。

一方、中国の軍事動向などについては、国家安全保障戦略の骨子案で「これまでにない最大の戦略的な挑戦」と記しています。自民党は、より強い「脅威」という表現を提案していましたが、隣国である中国への配慮を求める公明党に譲歩した形です。

ただ、きょうの公明党の会合では、「最大の挑戦」という表現でも強すぎるとの異論が出ました。