釜石市は、震災を乗り越えて営業を続け、6月に惜しまれながら閉店した居酒屋の女将を表彰しました。

東日本大震災後のまちの飲食店文化を守り、復興に貢献したとして市勢功労者表彰が贈られたのは、居酒屋「お恵」で女将を務めた菊池悠子さん86歳です。

1963年に飲食店街「呑ん兵衛横丁」で営業を始めた菊池さんは、2011年の震災の津波で店を失いながらも仲間と仮設店舗で営業を再開。
2019年に店舗を再建しましたが、体調の悪化を理由に6月に閉店しました。

(菊池悠子さん)
「楽しい62年だったね、ほんとに。みんなに支えられてきたんだけどね」

菊池さんは「まだまだやりたいことがある」と話し、現在リハビリに努めているということです。