政府が来週、閣議決定する国家安全保障戦略で、中国の動向について「最大の戦略的な挑戦」と明記する方向で最終調整していることが分かりました。

国家安全保障戦略をめぐっては、中国の動向について、自民党から安全保障上の「脅威」へと見直すべきとの意見が出ているのに対し、公明党の山口代表は「脅威と評価するのは対立をあおる」と難色を示していました。

こうした中、政府がきょうまでに国家安全保障戦略の骨子案を自民・公明両党に提示し、中国については「脅威」の文言は避け、「最大の戦略的な挑戦」との表現を用いる方向で最終調整に入りました。

一方、国家安全保障戦略の下位文書にあたる「国家防衛戦略」には「脅威」の表現を用いるよう求める意見もあり、協議が続いています。