厳しい経営環境にある路線バスの未来を考えるシンポジウムが、広島市で開かれました。

シンポジウムでは、バス事業者や有識者が市民に路線バスを取り巻く現状を説明しました。路線バスは、コロナ禍の影響で便数も運転手も減少。その後、需要は回復するも、運転手が集まらなかったり、燃料費が高止まりしたりして、多くの路線で便数が元に戻っていません。

バス事業者や行政の担当者は、両者が一体となってバス路線の見直しや車両・設備の共有を図り、持続可能な状態を維持したいと話していました。

市民からは「バス運転手を事業者の壁を乗り越え適切に配置してほしい」「全社で統一した路線図を作って欲しい」などの意見が出ました。

広島消費者協会 栗原 理 理事
「事業者ごとにサービスの差があるのは経営の判断なので当然のことだが、その差が運賃支払いの方法や路線のわかりにくさなど、私ども利用者に返ってくるので、『利用者の声を聞いてください』と開催しました」

広島消費者協会は、今後もさまざまな分野で勉強会を開きたいとしています。