今週のシリーズは「秋色を訪ねて」です。
里に紅葉が降りてきた中、岩手県内の食や手仕事からこの季節ならではの色を探します。初回は自分だけの色を作り出すホームスパンです。

秋色を訪ねてやってきたのは、盛岡中央公園内にあるホームスパン工房「Looms」です。
ショップと工房を兼ねたスペースでは手紡ぎや手織りの教室も開催されます。

ホームスパン歴11年の原しおりさんは、Loomsでさまざまな教室の講師を務めながら作家活動もしています。

(江幡記者リポート)
「本当にふわふわで、これを身にまとうって、本当に贅沢な感じがしますね」

まるで雲のような柔らかな質感の羊毛。
さまざまな色に染められた羊毛を好みの割合で混ぜ合わせることで、自由自在に新しい色を作り出すことができます。

私が選んだのは紫と薄い灰色です。

(原しおりさん)
「ざっくりとまず(これでも少し混ざってきましたね。少しグレーと紫が)混ざってきました」

手でちぎってざっくり混ぜた後は、ハンドカーダーと呼ばれる剣山のような道具を使って髪の毛を梳くように混ぜ合わせていきます。

(作業風景)
「(ちょっと風合いが、グレーを足すと柔らかい感じというのかな)上品な感じになってきました。(これ好きだな。完全に混ぜ切らないぐらい。秋にぴったりですね)」

一度、混ぜ合わせた羊毛に差し色を加えて、更にカラーバリエーションを楽しむこともできます。
私はこげ茶、原さんは明るいオレンジを選んで混ぜ合わせてみました。

(江幡記者)
「(この原さんのオレンジが入った方はかわいらしさと温もりが表現されているし、こちらのこげ茶色が入った方もシックで)格好良いですね」
(原しおりさん)
「やればやるほどもっとこうすればよかったっていうのがどんどんどんどん出てくるので、常に目標がどんどん追いついたと思ったらまた離れてみたいな感じですね」

Loomsの「手紡ぎ教室」では自分だけの「秋色」を作り出す体験を味わえます。