仙台市博物館で開催中の特別展「徳川十五代将軍展」。初代から十五代まで勢ぞろいしている甲冑について見どころをお伝えします。
4回目は、八代・徳川吉宗です。

ドラマ化されるなど歴代将軍の中でも高い知名度を誇る、八代・吉宗。兜のいただきに黄金の龍を配するなど、きらびやかな甲冑となっています。

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吉宗の身長は、当時としてはかなり大柄な180センチだったと言われています。甲冑の総重量は24キロ、吉宗の大きな体格を想像することができます。

仙台市博物館・小田嶋なつみ学芸員:
「いまの価格には換算できない価値がある。当時の将軍、武家で一番偉かった方がつけるにふさわしい。技術にも、お金にも、いとめをつけないものだった」

暴れん坊な将軍?と描かれることもありますが、実際は質素倹約を好み「享保の改革」と呼ばれる財政立て直しを推し進めるなど、堅実な人柄だったと伝わります。家臣らに威厳を示すため、あえて豪華な甲冑をつくったのかもしれません。