老人ホームで働く千葉麻央さん。
この春、県立田村高校を卒業し、介護の仕事に就いた新人介護職員です。

郡山市にあるこの特別養護老人ホームでは、およそ70人のお年寄りが暮らし、
介護職員のほかに看護師などの専門職員がチームを組んで、その生活を支えています。

介護施設に就職して半年、新人の千葉さんにとって毎日が勉強です。

千葉さん
「高校卒業してそのまま来たので、専門的な用語だったり、もっと詳しく知っていかないとなと常々思います」

千葉さんが介護の仕事を選んだのは、高校の部活動がきっかけでした。

千葉さん
「高校生の時、JRCインターアクト部というボランティアを主にする部活動に入ってて、高齢者の方と関わることが多くてすごい楽しくて、高齢者と関わる仕事したいなって一気にそこで思いました」

介護の仕事に興味を持った千葉さんは高校生の時、介護の入門資格である初任者研修を受け、将来のために基礎的な知識と技術を勉強しました。

地元で就職した千葉さん。
わからないことは同じ田村高校出身の先輩がていねいに教えてくれます。

遠藤さん
「飲み込む際にむせてしまったり、詰まってしまうことがあるのでそこだけ気を付けて」

最近悩んでいることはない?とか、結構ひんぱんに皆さん聞いてくれたり、孤立感がない、みんなに見守られている感じがします。

遠藤さん
「年上の方、目上の方っていうことをすごく意識して接してくれているので、安心して見ていられます」

介護職員の人出不足は福島でも深刻。
2030年度には県内では、3,000人以上不足するとみられています。

お年寄りにとって千葉さんはまるで孫のような存在です。
若い千葉さんにみんなが期待しています。

桜井施設長
「若い方たちに入っていただいて、若い方たちの力で入居者の方々も元気にしていただければと思う」

充実した毎日を過ごす千葉さんから、高校生の後輩たちに伝えたいことがあります。

千葉さん
「周りの方からは介護って難しいし、ちょっと厳しいんじゃないかと声を結構いただいた。でも私は自分の選んだ職場でこうして働けて、やっぱり良かったなって思っているので、今就職試験を受けている高校生も自分の気持ちを第一に、がんばってほしいなと思います」

千葉さんの次の目標は・・・

千葉さん
「国家資格をとることを目標にがんばっています。利用者さんに寄り添った介護ができる人になりたいなって思います」

ステップ
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福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年10月22日放送回より)