福島県で今回確認された鳥インフルエンザについて見ていきます。現場となったのは、およそ10万4千羽の採卵鶏を飼育している飯舘村の養鶏場です。

県によりますと、7日午後4時ごろ、養鶏場から「普段よりも多くの鶏が死んでいる」と通報があり、簡易検査を行ったところ、13羽のうち9羽で陽性が判明しました。その後、精密検査で詳しく調べた結果、7日に致死率が高いとされる高病原性の鳥インフルエンザと確定されました。

県は、これまでに養鶏場の緊急消毒や立ち入り制限の実施、必要資材の確保など対応にあたっています。

高病原性の鳥インフルエンザが確認されるのは、今シーズン県内では2例目だと思いますが、関連はあるのでしょうか?

11月29日に伊達市の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザが発生しました。飼育されていた1万4474羽すべてが、既に殺処分されています。

今回の飯舘村の養鶏場は、直線距離でおよそ14キロ離れていて、隣接する地域ではありますが、今のところ関連性は分かっていないということです。そして、県の今後の対応なんですが、飯舘村の養鶏場では、飼育されていたおよそ10万4000羽すべての殺処分が行われます。

県は、12月7日から13日までを防疫措置期間として、6日間で延べおよそ1300人を動員し、24時間体制で作業にあたるとしています。

また、半径3キロ圏にある鳥の「移動制限」、半径3キロから10キロ圏内の養鶏場には「搬出制限」をかけることにしていて、養鶏場など26箇所合わせて170万羽に影響が出そうです。

内堀知事は、7日の臨時記者会見で、養鶏場における防疫対策の強化や養鶏農家への資金繰り支援として、補正予算案に3200万円あまりを計上すると
発表しています。