高校野球で導入が検討されている7イニング制について、宮崎県高校野球連盟は、県内各校のアンケート結果から、従来の9イニング制を推奨したいとする意見を日本高校野球連盟に報告する方針であることが分かりました。

高校野球での7イニング制の導入を巡っては、部員数の減少や選手への負担軽減の観点から、今年1月、日本高野連が検討会議を発足し、議論が進められています。

こうした中、県高野連は、8月の県新人大会で全国で初めて公式戦で7イニング制を試験的に導入し試合を実施。

大会後に、参加した各校の監督や部長らから、7イニング制についての意見をアンケートで集約しました。

県高野連によりますと、集約した意見のうち、メリットとしては、「試合時間の短縮でゲーム展開がスピーディになる」、「熱中症のリスク軽減やケガ防止につながる」などの意見が寄せられたということです。

一方、デメリットとしては、「選手の打席数や控え選手の出場機会が減る」、「終盤の攻防の魅力がなくなる」、「試合を楽しむ時間が短くなる」といった声がメリットよりも多かったということです。

これを受け、県高野連は、7イニング制のメリットはあるものの、「選手の出場機会が減るのは大きな問題であり、9イニング制を推奨したい」とする意見を近く日本高野連に報告するということです。