きょう誕生日を迎え、91歳になられた上皇后美智子さま。上皇さまとの日々について側近が「互いの信頼と感謝にいささかの変わりもない」と近況を明らかにしました。

きょうは上皇后さまの91歳の誕生日。

午前11時ごろには、天皇皇后両陛下のほか、愛子さまや佳子さまも上皇后さまを訪問されました。

上皇后さまが今年初めて姿を見せられたのは、新年の一般参賀。去年10月に大腿骨を骨折しましたが、懸命のリハビリを経て、出席がかないました。

5月と7月には上皇さまが心臓の治療のため東大病院に入院。上皇后さまはお見舞いから入退院の付き添いまで、一日も欠かすことなく上皇さまのそばで過ごされました。

8月には毎年恒例となった長野県軽井沢町での静養。集まった地元住民に笑顔で手を振られました。キャベツ畑では上皇さまとこんな会話も。

上皇さま
「本当によく見えるね」

上皇后さま
「結構山が見える」

先月には成年式を迎えた悠仁さまのお祝いの夕食会に出席するなど、この1年、上皇さまとおふたりで元気な姿を見せられました。

一方で、体調面の不安も。

側近
「お疲れやすくなり、体力も少しずつ低下されているように感じられます」

現在は、上皇さまとお互いの健康を気遣いながら、御用地内で散策などの軽い運動をされているということです。

今年は「戦後80年」。終戦の日や原爆の日などには以前と変わることなく、時刻にあわせて上皇さまと黙とうを捧げられたといいます。

また、天皇皇后両陛下による“慰霊の旅”の様子を見聞きされた際には。

1994年に激戦地・硫黄島などを訪ねた時のことを上皇さまと懐かしく話される場面もあったということです。

おふたりの様子について、側近はこう話します。

側近
「互いにお寄せになる信頼と感謝のお気持ちにいささかの変わりもありません」

側近によりますと、「上皇后さまの細やかなお支えに度々『ありがとう』と微笑まれる陛下に、いつも優しく頷かれながら微笑みを返されている」ということです。