富山県内では17日も各地でクマが目撃されています。目撃が相次ぐ富山市小杉地区の学校では、保護者が生徒を送迎するなど警戒が続いています。

クマの目撃が相次いでいる富山市小杉地区。16日、富山市は県内で初めて自治体の判断でクマの駆除が可能となる「緊急銃猟」を許可しました。

しかし、その後クマは見つからず発砲には至りませんでした。

髙島未帆記者
「富山南高校では生徒を送り出す車が学校敷地内に入っていきます」

クマが出没した現場からおよそ600メートル離れた富山南高校では保護者の送迎のもと登校する生徒が多くみられました。

なかには、下校時に保護者が迎えに来ることができず自転車を車に乗せて登校する生徒の姿もありました。

母親
「帰りはどうしても来れないんで」

生徒
「(帰り自転車乗るの)もうめっちゃ怖いです」

母親
「早くなんとかなってくれたらいいなと思うんですけどね」

一方、自転車登校の生徒は。

高校生
「側にクマがいるっていうのは、だいぶ日常生活に危険を感じていて、自転車登校でしたけどいつもよりまわりとか見てクマおらんかとか確認して来ました」

富山南高校ではこんなクマ対策が行われています。

理事長
「生徒玄関に段ボール貼ってあるんですけども、クマが(ドアが)透明だと激突するので、段ボール貼ってあると通れないんだってことで」「(クマがいつ出没するか)まったくわからないので不安でいっぱいです」

富山南高校ではしばらくの間、クマが活動しやすいといわれる早朝の時間帯を避け、授業の開始を1時間遅らせることに加え、登下校時以外は玄関を施錠するなどの対応をとっています。

また、富山市によりますと、17日午後5時時点で小杉地区ではクマの目撃情報は確認されていないということです。