■ウクライナがドローン攻撃か ロシア国内に相次ぎ・・・


そのロシアでは5日、2つの空軍基地で爆発が起きました。


ロシア国防省報道官
「ウクライナはロシアの長距離航空機を無力化するために、ソ連製の無人機を使い軍用飛行場の攻撃を試みた」

ロシアはウクライナによるドローン攻撃だと主張。撃墜したものの、落下した無人機が爆発し軍用機2機が損傷したほか、ロシアの整備員3人が死亡したとしています。


爆発があったのはロシア中部リャザン州と南部サラトフ州にある空軍基地。いずれもウクライナ国境から数百キロ離れています。


ロイター通信は、これがウクライナ側の攻撃だった場合、侵攻開始以降、ロシア国内への「最も深い攻撃だ」としています。


防衛研究所 高橋杉雄室長
「防空システムをすり抜けてドローンが突っ込んでくるのを探知・阻止できなかったのは(ロシア側にとって)相当な衝撃になるはず」

今回の爆発について、ウクライナ側は公式に発表していませんが、もしウクライナ側の攻撃だとしたら、なぜこれらの基地が狙われたのでしょうか。

防衛研究所 高橋室長
「ウクライナの国内の発電施設、電力インフラを攻撃している巡航ミサイルが、今回攻撃された基地にある爆撃機から発射されているものがかなりあると考えられているので、であるならばウクライナとしては十分に狙う理由がある」


同じ日、ウクライナではロシアによるミサイル攻撃が全土に及び、4人が死亡しました。翌日の6日、ウクライナと国境を接するロシア西部クルスク州の知事は「州内にある空港の近くにドローン攻撃があり、石油貯蔵施設が炎上した」と明らかにしました。これまでのところ死傷者は出ていないとしています。