上空に真冬なみの寒気が流れ込み、一気に雪景色となった道内。道北の幌加内町朱鞠内(しゅまりない)では、早くも積雪が1メートルを超えました。いきなりのドカ雪に見舞われた朱鞠内の今を訪ねました。

 旭川市から車でおよそ1時間半の幌加内町。
 朱鞠内地区は幌加内町の中心部から、さらに30キロ以上離れています。
 朱鞠内の冬は、道内でも指折りの厳しい寒さで知られますが、この冬は、寒さもさることながら、いきなりこんなことになっています。

記者リポート
「おそらくここは除雪機で雪がはねあげられていない場所だと思うのですが、一面1メートルぐらいに雪が降り積もっています」

 幌加内町朱鞠内のこの時期の平年の積雪は76センチですが、4日の夜、道内で今シーズン初めて積雪が1メートルを超えました。

町民女性
「いつもなら2か月がかりの雪が、一気に来てますから、雪はねが毎日大変ですよね」

 朱鞠内地区の住民は現在70人です。
 8年前に福岡から移住してきたという男性は…

記者
「覚悟はしていたと思いますけど、ことしもやっぱり来たかという感じですか?」
男性
「そうですね、始まるな、始まったなと。(雪は)好きではないけど、いやではないです、楽しい。まだまだここはもっともっと盛り上がるから。雪で」
記者
「まだ序の口?」
男性
「まだまだ全然」

 冬はもともと雪深い朱鞠内。
 JR深名線(しんめいせん)が廃止されて27年が経ち、現在の世帯数は50にも満たない小さな集落ですが、国や道から委託を受けた地元の建設会社によって道路の除雪は保たれています。

記者リポート
「ごらんのように雪深いんですが、除雪は行き届いています。積雪が10センチを超えると除雪車が稼働するということで、多い時は日に3回稼働することもあるということです」

 道内はこのあとも上空に寒気が居座るため、幌加内町周辺は今夜から雪が強まり、7日にかけて20センチ前後降る見込みです。


12月6日(火)「今日ドキッ!」午後6時台