宮城県気仙沼市の大川で10月17日、人工ふ化用の卵の確保に向けたサケの捕獲作業が2025年シーズン初めて行われました。
しかし、捕獲されたのは6匹にとどまり授精は見送られました。

宮城県気仙沼市を流れる大川では、10月17日の朝、鮭漁業生産組合の組合員が網に入ったサケを水揚げしました。

捕獲したサケは雄3匹、雌3匹の合わせて6匹。初日としては最も少ない水揚げとなった2024年を、1匹上回りましたが依然、少ない状況が続いていています。

体長は約70センチ、重さは2.5キロ程と例年よりやや小ぶりでメスの卵を確認したところ授精には適さない状態だったため、10月17日の授精は見送られました。

気仙沼鮭漁業生産組合・管野幸一・組合長:
「大変厳しい状況だが、なんとかここの資源を維持していきたい」

組合によりますと、大川での2024年のサケ捕獲数は過去最低の271匹でした。2025年は300匹の捕獲を計画していて、12月末まで捕獲を続けることにしています。