終戦80年に合わせ、戦争の風化を防ぎ記憶を次世代に伝承しようと、遺族による語り部大会が仙台で開かれました。

仙台市青葉区で開かれた「平和の語り部大会」には、戦争の遺族で作る日本遺族会の会員らおよそ30人が参加しました。大会では、太平洋戦争で日本海軍だった祖父を亡くした佐藤勝也(さとう・かつや)さんが、祖父の戦地での体験や残された祖母のその後の人生などを語り、参加者が真剣に聞き入っていました。

戦争で祖父を亡くした佐藤勝也さん:「戦争がなければ、じいちゃんが帰ってきていれば、阿呆で暮らさなくてよかったのにな、ばあちゃん」

参加者:「戦没者がいたこと、日本で戦争があったことを今年だけでなく将来の子どもたちに伝えてほしい」

戦争で祖父を亡くした佐藤勝也さん:「戦後80年経ったが、遺児は生きていて昔の話ではない。身近な話として、戦争を考えてほしい」

この催しは戦争の記憶の風化を防ぐとともに語り部を育成をしようと、終戦80年に合わせて企画されました。