田久保真紀市長が議会を解散したことに伴う静岡県伊東市の市議会議員選挙は、地域の祭りや観光客でにぎわう秋の行楽シーズンと重なりました。
市政の混乱が続く中、市民や観光事業者は、一刻も早いまちの正常化を願っています。
10月12日、静岡県伊東市の中心街で行われた「伊東温泉さんやれ祭り」。田久保市政の是非が争点となっている市議選は、告示された12日から投開票日の19日にかけて、こうした秋祭りが市内各地で繰り広げられます。
<みこし団体の会長>
「良くも悪くも、いろんな意味で転換期かなという気持ち。伊東市のことを考えたら、一つになることが大事かなと思う」
静岡県内有数の観光地・伊東市。15日、県外から来た観光客に市のイメージを聞くと。
<大阪からの観光客>
Q. 伊東市というと?
「今は市長さんが有名ですよね。(市議選についても)はい、知っています。(大阪でも)連日テレビでやっているんでね」
全国区になりつつある伊東市。地元の観光関係者はイメージの低下を懸念しています。老舗旅館「陽気館」の専務で伊東観光協会の会長を務める稲葉明久さんです。
<伊東観光協会 稲葉明久会長>
「どうしても行政と一緒になってやらなければいけない、そして市民全体でやっていかなければいけないことって、やっぱり観光地ですからあるんですけど、そこが今ひとつ止まってしまってる部分っていうのはあるかと思います。それはもう肌感覚で感じる」
市政の混乱という形で全国から注目される現状については、不安を感じているといいます。
<稲葉会長>
「『これで伊東の名前が売れたからいいじゃないか』そういう問題ではないです。本来、もっとすごくいい意味で伊東温泉は、どんどん外にでていく必要があるんでしょうけどね。ちょっとこれはなんか不安だなっていう感じはありますよね」
観光のまちの将来はどうなるのか。19日投開票の市議選で、有権者の判断が注目されます。