去年10月、JR倉敷駅南側の再開発事業としてグランドオープンしたのが複合ビル「あちてらす倉敷」です。コロナ禍真っただ中の開業でしたが1年余りが経ち、新たなにぎわいの場として存在感を増しつつあります。


「アップマルシェやってます。もしよかったら3日間やってますので」


11月、あちてらす倉敷のオープンスペースで開かれたお宝発見マルシェです。


キッチンカーや移動販売を行う10の飲食店が弁当やデザートなどを販売。中央通りに面した場所でのマルシェには多くの人が訪れていました。


(出展者)
「県外の方も結構来られているみたいなので、いろんな方に食べてもらえたらと思っています」


(出展者)
「素敵なところなので、きょう初めてなんですけど、皆さんすごくうれしそうに来てくれるのでよかったかな」


かつて、倉敷一番街商店街だった場所を再開発し、去年誕生したあちてらす倉敷。177戸のマンションをはじめ8つの飲食店のほか、ホテルや銀行、医療機関などが入る倉敷駅南側の新たな顔として完成から1年余りが過ぎました。


(観光客)
「僕もね、岡山久しぶりだから変わったな、新しくなったなと思って来ました」
「きれいなとこやな。」


「初めて来させてもらったんです。ゆっくりのんびり、きょうは歩きなので」


あちてらすの完成によって、変化が生まれたのは、倉敷駅から美観地区に向かう人の流れです。建物のある中央通り西側の通行者が、オープン前の去年と比べて8割以上、コロナ禍前の2019年と比べても増えているといいます。


(倉敷市まちづくり推進課 安部浩課長)
「明らかに人の流れが変わってるな、ゆったりと皆さん過ごしていただけるような施設になっていますので、そちらを皆さん通っていただくと言うか、そちらに来ていただける方が増えているのか」


ただ、ビル単体ではなくて周辺との連携をもっと深めることができれば回遊性に貢献できるとまちづくり協議会の小橋会長は話します。


(あちてらす倉敷まちづくり協議会 小橋康伴会長)
「コロナがまん延して苦労したオープンこの1年でしたけれども、周辺には文化財的な見どころのある場所がたくさんあります。ひとつだけのマグネット(磁力)よりも2つ3つあってですね、それの相乗効果でまちが総合的ににぎわいを取り戻すということだと思いますので、その1つになれればいいな」

人が集い、通り、そして楽しめる場所へ。更なる進化をめざすあちてらす倉敷です。