「金歯」「小判」売る人急増 金相場は過去最高値

一方で上昇が続くのが「金」です。貴金属などの買取を行う専門店では、最近客が急増。小判やメガネ、それに金歯など、この1週間で約3000万円分の金製品を買い取りました。

50代の男性が売りに来たのは30年ほど前に買ったという指輪。

買取大吉 査定員 松本和也さん
「本日のレートのお買取りですと、9万6000円」

10年前のレートと比較すると、買取価格は約2倍。

自営業(50代)
「今高いなら高いうちに換えて、好きな物食べるとか、旅行に行くとか、他の趣味に回すとか、そういう方が良い」

田中貴金属が発表する金の価格推移をみると、年々上昇しているのがわかります。

そして14日、税込み価格で1g=2万2463円と、史上初めて2万2000円台に乗せ、過去最高値となりました。

その背景にあるのは、トランプ関税。中国に対して関税を100%追加で課す考えを示したことで、米中の貿易摩擦が再燃するのではとの懸念が拡大。

投資家の間でリスクを避ける姿勢が拡大し、資金を株式などから相対的に安全資産とされる金に移す動きが強まり、その価値も上がっているのです。