田久保市長が議会を解散したことに伴う伊東市議選は10月12日に告示日を迎えます。
田久保市長は10日、市議選について、「立候補者の論戦に期待したい」と話しました。
10日午前9時前、市役所に登庁した田久保市長。
<伊東市 田久保真紀市長>
Q「市長おはようございます。市議選の告示が日曜日に迫っていますが心境は?」
「一人でも多くの市民の方に関心を持っていただいて、皆さん政策の方の論戦、ぜひ期待しております」
12日告示を迎える伊東市議選。田久保市長は「政策論戦」を期待しました。
事の発端は今年6月の議場でのやり取りでした。
<伊東市議>
「東洋大学法学部経営法学科を卒業で間違いありませんね?」
市長就任から1か月で浮上した学歴詐称疑惑。
疑惑は解消されることなく市政が停滞する異常事態に発展しました。
市議会はその後、市長の学歴詐称疑惑を調査する百条委員会を設置。
証人尋問などを経て、先月1日の9月定例会初日に不信任決議案を全会一致で可決。田久保市長は議会の解散を選択しました。
<田久保市長>
「市政にとって、また市民生活におきまして大変重要な議会においての審議や採決が議会初日に放棄されてしまった事実を冷静に受け止め改めて広く市民の皆さまに信を問うべきであると考えました」
議会解散による異例の短期決戦となる伊東市議選。
立候補は前職と新人合わせて30人に上ると見込まれます。
選挙戦では田久保市長を支持するか、支持しないかーが最大の争点です。
一方、市役所では10日、市の幹部職員や田久保市長が政策会議に出席しました。
会議の中で今月31日にも、新たな議会による臨時議会を招集する方針を決めました。
<伊東市役所 木村光男総務部長>
「今のところ特段、市長から異論はなかったものですから、そこはこのまま予定通り進めていきたいと思っておりますし、何事もないのを祈っているというのが本音のところです」
市議選の結果次第では、田久保市長に対する不信任決議案が再度、提出される可能性もあり、有権者の判断に注目が集まります。
田久保市長が選択した議会の解散に伴い実施される今回の市議選で最大の争点とされるのが田久保市長を支持するか、支持しないかです。
地元報道機関とSBSを含む伊東記者クラブは立候補予定者30人に対し、アンケートを実施し、このうち28人から回答を得ることができました。
田久保市長を支持するかについて尋ねたところ、
24人が「支持しない」と答え、支持すると答えたのは1人にとどまりました。
また新たな議会で提出される可能性がある「不信任決議案」ついてはこれまで25人が賛成していましたが、その後、未回答だった1人が新たに賛成の意思を示したため、「賛成」が26人「反対」が1人となりました。
田久保市長はきょう「1人でも多くの市民の方に関心を持っていただきたい」と話しました。伊東市議選はあさって告示、19日投開票です。