農水省は、今年とれるコメが去年より大幅に増える見込みだと発表しました。高止まりしてきたコメの価格、ついに下がるのでしょうか?
小泉進次郎 農水大臣
「収穫量・作付面積・民間在庫量のいずれにおいても、近年で最大の水準となります」
先ほど発表された今年のコメの収穫予想。当初の予想を上回り、去年より68万5000トンのプラスに。2017年以来、過去最高となる見込みです。
小泉進次郎 農水大臣
「この収穫量をもって、需要を上回る十分な供給が確保され、不足感を払しょくしたと言える新たな段階に入った」
新米シーズンまで尾を引いてきた“令和の米騒動”はついに収束するのか?
ところが、創業335年、老舗の米穀店は今の状況に首をかしげていました。
金沢米穀販売 金澤富夫 代表
「ある意味、経済原則で言ったら変。お米が余ってるのに安くならないで高い」
本来、供給が増えれば下がるはずのコメ価格。今回、新米は豊作だというのに…
金沢米穀販売 金澤富夫 代表
「価格はもうそんなに大きくは下がらない。このままいくと相当引きずる、この米騒動は」
実際に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロで4205円。3週連続で少しずつ下がってはいますが、4200円台の高値が続いています。
なぜ価格が下がらないのでしょうか?背景にあるのは、JAと集荷業者の間での激しい“競争”です。JAは農家からコメを買う際、概算金で、いわば「前払い」をします。それに対して集荷業者もJAに買い負けないよう、高い価格を提示。結果的にコメ価格が吊り上がってしまったのです。
金沢米穀販売 金澤富夫 代表
「JAが集荷率を上げたいということで概算金を高く提示しすぎてしまった。本当の需給バランスを(価格は)反映してないのが残念」
コメ価格はいつ落ち着くのでしょうか?農水省の幹部は…
農水省幹部
「おそらく春先までは価格はこのままだろう」
“我慢の時”がしばらく続きそうです。
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