老朽化にともない建て替えられる愛媛県愛南町の紫電改展示館の起工式が、10日行われました。

起工式には、施設を建設する県の幹部や工事関係者などおよそ40人が出席し、玉ぐしを奉納して工事の安全を祈りました。

「紫電改」は、太平洋戦争末期に旧日本海軍が開発した航空機で、1979年に愛媛県愛南町沖から引き揚げられ、県の施設で展示されてきましたが、老朽化にともない隣接する場所に建て替えられます。

新たな展示館は、鉄筋コンクリート2階建てで、建設費はおよそ5億6000万円、クラウドファンディングで集まったおよそ8100万円は、資料のアーカイブなどにも使われるということです。

(建築家・遠藤克彦さん)
「紫電改が飛んで行った空、実機と共に、沈んでいた海、その三つが同時に眺められるそういう計画がまとめられないかということを思って当初から設計を続けてきた」

新たな紫電改展示館は、来年度の完成を予定しているということです。