東京メトロで社長を8年にわたって務め、会社を東証プライム市場への上場などに導いた山村明義取締役が社員に不適切な言動を行ったとして、きょう付で辞任しました。

東京メトロによりますと、取締役の山村明義氏が社員に対して不適切な言動を行ったという通報が、今年8月に会社の内部通報窓口に寄せられ、外部の弁護士が山村氏に聞き取り調査を行っていました。

山村氏は聞き取りに対し、不適切な言動を行った事実を認め、取締役を辞任する意向を示していたということです。

これを受け、東京メトロはきょうの取締役会で、山村氏からの辞任届を受理することを決めたということです。

東京メトロは「人権尊重及びコンプライアンス徹底の範を示すべき立場の者が、不適切な言動に及んだことは誠に遺憾」としています。

山村氏は、2017年6月から今年6月まで東京メトロで社長を務め、去年には会社を東証プライム市場上場に導くなど、経営の拡大を進めてきました。