9月、北海道岩見沢市内で行方不明になった90代男性を発見し救助に貢献した警察犬に6日、感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、道警直轄の警察犬ティルダ・フォン・レーベン号、通称うるみちゃん(シェパードのメス5歳)です。
捜索開始から5分スピード救助
9月17日深夜0時ごろ、90代男性が自宅からいなくなっていることに家族が気づき、警察に届け出ました。
警察から要請を受けて、うるみちゃんはコンビを組む道警鑑識課の田中謙次巡査長(36)と出動。
うるみちゃんは、男性が普段使っている枕カバーのにおいを頼りに、自宅周辺の捜索を開始します。
すると捜索から5分後、暗闇の中を男性宅から120メートルほど進んだところで、うるみちゃんは急に立ち止まり、一点を見つめだします。
それに気づいた田中巡査長は、うるみちゃんの視線の先を懐中電灯で照らすと、他人の家の玄関先に倒れている男性を発見しました。
男性には、大きなけがはなく無事でした。
好奇心旺盛で頑張り屋さん
ウルフ柄が名前の由来だといううるみちゃん。好奇心が旺盛で、任務に一生懸命な頑張り屋さんな性格だと田中巡査長は目を細めます。
2021年から警察犬として活動し、これまでに550回の出動で、不明者の発見は今回が2度目。
ペアを組む田中巡査長は「暗闇の中の捜索で、高齢男性の安否が不安になる状況で冷静に捜索できた」と相棒を称えました。

なお今回の表彰のご褒美は、「砂肝ジャーキー」と「ビーフジャーキー」で、表彰の後、尻尾を振りながら味わっていました。














