広島空港で9日、不審者が検査を突破して旅客を人質にとる想定の訓練がおこなわれました。
広島空港の国際線搭乗口でおこなわれた訓練は、保安検査を突破した不審者が搭乗待合室で人質をとる想定でおこなわれました。
訓練にはターミナル会社や航空会社、警察など33機関の57人が参加。各機関が連携しながら、ほかの客を安全な場所に誘導したり、不審者を取り押さえたりしました。
続いて、再検査を行って検査場内の制限エリアの安全を確認したり、航空会社と連携して運航停止・再開の判断をしたりするなど、空港の運用再開に向けた流れも確認しました。
広島国際空港 空港運用部 石田秀慈さん
「各関係機関の皆様と、細かいところの動きの確認や、有事の際に対応する役割分担を明確にすることが出来た良い機会だったと思っております」
広島空港では2011年、フェンスを乗り越えて制限区域内に侵入し、航空機の中に入ったとして男が現行犯逮捕される事件が起きています。
ターミナルを運営する広島国際空港は、今後も、定期的に訓練をおこない、安心して利用できる空港づくりに取り組みたいとしています。