クジラの適切な保全や管理のため日本とIWC=国際捕鯨委員会が共同で行っていた調査が終わり、10月9日に調査船が塩釜港に帰港しました。

「提供日本鯨類研究所」クジラの調査船第二勇新丸は調査員や乗組員など20人を乗せ、10月9日、塩釜港に帰港しました。

第二勇新丸は、2025年7月22日に塩釜港を出港し、チュクチ海とベーリング海で80日間にわたって調査活動をしました。

調査ではクジラの頭数を目視で調べたほか、DNA分析のためにクジラの皮膚標本を採取しました。2025年はコククジラの頭数や生息状況を把握し、適切な管理をするため、重点的に皮膚標本を採取したということです。

東京海洋大学 鯨類学研究室・村瀬弘人 准教授:
「(調査海域は)水温が上がるなど、様々な環境の大きな変化が起きている。クジラにどういう影響があるのか得られたデータを使って解析できれば」

この調査は日本とIWCが共同で毎年実施しているもので、得られたデータをクジラの適切な保全や管理に役立てるということです。