非常に強い台風22号が9日明け方から朝にかけて伊豆諸島に最接近する見込みです。気象庁は伊豆諸島に暴風、波浪特別警報を発表していて、これまでに経験したことのないような暴風や高波になる恐れがあることから、暴風やうねりを伴った高波に最大級の警戒をするよう呼び掛けています。

気象庁によりますと、非常に強い台風22号は、8日午後10時には青ヶ島の南西にあって、1時間におよそ20キロの速さで北東へ進んでいます。

中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径130キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。

台風は非常に強い勢力を維持しながら、9日明け方から朝にかけて伊豆諸島に最も接近する見込みで、前線が9日朝にかけて、日本の東から伊豆諸島付近にかけてほとんど停滞するとしています。

伊豆諸島では9日、一部の住宅が倒壊する恐れもある猛烈な風が吹く見込みで、猛烈なしけ、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降る恐れがあるということです。
また関東地方でも9日は非常に強い風が吹く所があるほか、うねりを伴って大しけとなる見込みだということです。

風の予想

▼9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
 関東地方 25メートル(35メートル)
 伊豆諸島 50メートル(70メートル)

波の予想

▼9日に予想される波の高さ
 関東地方 7メートル うねりを伴う
 伊豆諸島 12メートル うねりを伴う

雨の予想

▼10日午前0時までに予想される24時間降水量(多い所)
 伊豆諸島 250ミリ

伊豆諸島では9日未明から昼前にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる恐れがあるということです。

気象庁は、伊豆諸島では暴風や、うねりを伴った高波に最大級の警戒をするよう呼び掛けています。暴風が実際に吹き始めてからでは、屋外での活動は命に危険が及ぶため、風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなどしてください。

また、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも厳重な警戒が必要です。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

関東地方では9日は、暴風やうねりを伴う高波に警戒が必要です。