東京港の青海ふ頭で、強い毒を持つ特定外来生物の「ヒアリ」1万匹以上が確認されました。都内で一度に発見されたヒアリの数としては過去最多です。
環境省と東京都によりますと、先月30日、東京港の青海ふ頭で、中国の厦門港から入港した船から陸揚げしたコンテナの屋根に、およそ40匹のアリが見つかりました。
環境省が調査した結果、見つかったのは強い毒を持つ特定外来生物のヒアリで、コンテナヤードに置かれた別の2つのコンテナの中と周囲でも多数の働きアリが卵や幼虫、サナギを運んでいる様子などが確認されました。コンテナを封鎖し、コンテナの中と周辺に殺虫成分の入った餌を散布して、駆除を行ったということです。
環境省によりますと、確認されたヒアリは、▼働きアリ1万匹以上、▼卵・幼虫・サナギが8000匹以上にのぼるとみられていて、2017年7月に都内ではじめてヒアリが確認されて以降、一度に発見された数としては過去最多です。
ヒアリは、まん延した場合に生態系や生活に大きな被害がでるとされる要緊急対処特定外来生物に指定されていて、国内ではこれまでに165例が確認されています。
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