青森県八戸市の女の子が虐待死した事件の裁判で、女の子の母親が出廷し、事件発生前にも男が女の子を水の入った浴槽の中に座らせ、そのまま放置していたことを目撃したと証言しました。

起訴内容によりますと、関川亮 被告(33)は2024年1月、八戸市のアパートで5歳の宮本望愛(のの)ちゃんを、交際していた望愛ちゃんの母親と共謀して浴室に連れていきました。そして、水で濡れた望愛ちゃんを約4時間半にわたって放置し、死亡させた罪に問われています。

7日の裁判には、既に懲役9年の実刑判決が確定している望愛ちゃんの母親が出廷しました。

母親は事件の2か月前から、関川被告が浴槽の中に望愛ちゃんを入れ、顔からシャワーをかけたり、水の入った浴槽の中に座らせてそのまま放置したりする様子を2回目撃したと証言しました。

6日の初公判で、関川被告は無罪を主張しています。

検察側から「関川被告についてどう思うか」と問われると、母親は、はっきりとした声で「私も関川被告も娘の命を奪っておいて、今、否認している。怒りの感情しかない」と話しました。

明日8日は、関川被告本人に対する被告人質問が行われる予定です。