裏金問題がネックになっているか 自公連立協議に“暗雲”
こうしたなか、野党時代も含め、26年にわたり足並みを揃えてきた自民・公明の両党が、ここにきて連立協議が難航するなど、結束が揺らぐ事態となっています。

7日午後、自民・公明両党のトップが連立に向けた協議を実施。
終了後、公明党の斉藤代表は「企業・団体献金の規制強化が連立の条件」との認識を示しました。

公明党 斉藤鉄夫 代表
「(企業・団体献金の)受け皿を都道府県本部に限定する。そういうことについてしっかりとした前進が図られることが、『政治とカネの問題』の風土を改めていく上で重要」
一方、高市総裁や麻生副総裁が、公明との合意を前に、国民民主党との協議を始めていることについて、公明党幹部からは「うちとの関係が整ってからやるのが礼儀だろう」との声があります。
連立で「公明」と「国民民主」の二兎を追う戦略の高市執行部ですが、公明との合意の見通しは立っていない状況です。
出水麻衣キャスター:
公明党は連立離脱も辞さない構えで、緊急の役員会なども開かれています。自公がかなり軋んでいるようですね。

岩田夏弥 政治部長:
7日に行われた高市総裁と公明党・斉藤代表の話し合いは相当長くなりました。
斉藤代表は、その話し合いの中で、▼政治とカネ、▼歴史認識、▼過度な外国人排斥の「3つの懸念点」をテーマにしたということです。
高市総裁は終わった後に、「歴史認識」「過度な外国人排斥」の2点についてはご理解をいただき、考え方を共有したと言いました。
問題は「政治とカネ」です。公明党は、これまでクリーンな政党を売りにしてきましたが、いわゆる自民党の裏金問題が起きて、衆議院選挙、参議院選挙と公明党も与党の一員ということで大きく議席を減らしました。
そのため、このまますんなり連立というわけにはいかない中で、不記載問題のその後の経緯も含めて、いろいろ新しい証言も出てきているので、斉藤代表は「全容解明が必要ではないか」ということも話をしたようです。
これから「政治とカネ」問題を両党がどうしていくのか、まだ話し合いが続くということです。
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〈プロフィール〉
岩田夏弥
TBS報道局政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当














