「麻生政権みたい」と批判の声 党内からも「しらけちゃう」
石破政権では“非主流派”に甘んじていた麻生氏の“復権”について、閣僚からは…

平将明 デジタル大臣
「(前回の会見で)『麻生さんの影響力がそんなにないんじゃないか』と言ったことに対して、全く結果として事実誤認だったというふうに思いますので、いち政治家として反省をしたい」
一方で、「派閥政治の回帰だ」と批判する声も上がっています。

自民党中堅議員
「顔ぶれを見ると“麻生政権”みたいだ。ここまで露骨にやるのかと思ったね」
そして、派閥の裏金問題で処分を受けた、この人も表舞台に復帰しました。

萩生田光一 幹事長代行
「幹事長代行を拝命しました萩生田光一です。党内に目配りをし、党の発展のために全力を尽くして頑張ってまいりたい」
高市氏は、裏金問題で処分された議員も登用する考えを示していました。
高市総裁 側近議員
「司法の判断も受けて、政倫審で説明もして、選挙にも通ってきてるんだから。そういう議員を使ってこその“挙党一致体制”だ」
こうした人事に、野党側は「“解党的出直し”になっていない」と批判しています。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「派閥解消してない人が副総裁になり、その義理の弟さんが幹事長になり、そのグループ(麻生派)の人が総務会長になり、露骨じゃありませんか、いくら何でも。
裏金の問題はもうけじめがついたことにするんですか。“解党的出直し”になっていないと私は思います。やはりこれは厳しく対峙していく」
鈴木幹事長は就任後の会見で、高市総裁からこう指示があったことを明らかにしました。

自民党 鈴木俊一 幹事長
「(高市)総裁からは、やはり党内の融和に努めて、自民党の底力をしっかりと発揮をしてほしいということでありました」
「党内融和」と「信頼回復」をうたった新執行部の船出が順調なものになるのか、高市氏の指導力が問われています。

井上貴博キャスター:
新執行部は、麻生派や茂木氏の側近が目立つという布陣になっております。
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
この顔ぶれには野党側からも批判が出ていましたが、自民党内からは、このような声が出ています。

自民党関係者
「権力闘争なんだから、応援してくれた人を処遇するに決まっている。ただ、党内融和といくら言われても、あのメンバーを見せられるとしらけちゃう」
高市氏を応援した人、応援しなかった人、それぞれおりますが、いま、こういったムードが自民党内にあります。