10月5日、静岡県沼津市の沼津港で遊覧船が岸壁に衝突し乗員と乗客あわせて19人がけがをした事故で国の運輸安全委員会は7日、現場に事故調査に入りました。
今後、被害者への聞き取りも実施し、事故原因の特定を進めます。

<金原一隆 記者>
「午前8時半です。国土交通省の運輸安全委員会の調査官が事故原因を調べるため、遊覧船に乗り込みます」

この事故は10月5日、沼津港で千鳥観光汽船(ちどりかんこうきせん)が運航する遊覧船『ちどり』が岸壁に衝突し、海保などによりますと、乗員と乗客あわせて40人のうち、6日に新たに申し出のあった4人を含め、19人がケガをしました。

7日、国の運輸安全委員会の調査官3人が、船長や機関長などから聞き取りをするとともに船内や岸壁を目視で確認しました。

<国交省運輸安全委員会 松崎範行 統括船舶事故調査官>
「何かわかったということを申し上げられる段階ではありません。鉄の船で強い衝撃を受けたということはわかりますので、これから調査を進める上で必要なデータを集めたということになります」

運輸安全委員会は、今後、被害者への聞き取りも実施するとともに、7日の調査内容を精査し、事故原因の特定を進める方針です。