愛媛県松山市の秋祭りは多くの地域で7日が最終日です。

各地の神社ではみこしが宮出しされた後、みこし同士をぶつけ合う鉢合わせが行われるなど、最高潮を迎えました。

このうち道後温泉駅前では、みこし同士を激しくぶつけ合う「鉢合わせ」が繰り広げられ、早朝からつめかけた大勢の観客を沸かせました。

道後温泉駅前には午前5時半ごろから、近くの伊佐爾波神社と湯神社で宮出しを済ませるなどしたみこし7体が担ぎ手の掛け声とともに集まってきました。

午前6時半、鉢合わせが始まりました。2体のみこしの担ぎ手が向き合い気合いと集中力を高めます。

「もてこい!もてこい!」

そして…

「いけーー!」

みこしを激しくぶつけ合いました。

鉢合わせは五穀豊穣や商売繁盛などを願って行われます。

今年は集まった7体のうち6体のみこしが、およそ2時間にわたり、6回の鉢合わせを繰り返しました。

そして、会場を取り囲んだ観客たちは、目の前で繰り広げられる攻防を楽しんでいました。

(観客の子ども)
「かっこよかった」

(観客)
「やっぱり迫力があって、観ていて気持ちが良い」
「やっぱり道後が一番最高」
――Q.ぶつかる音がすごかったが
「それが良い」

鉢合わせを終えたみこしは、横一列で一斉に担ぎ上げる「総練り」を披露すると、町内へと繰り出しました。

なお、八町会の事務局によりますと、ぶつかったみこしに巻き込まれるなどして、5人がけがをしたということです。