JR広島駅南口で、広島駅とエールエールA館をつなぐ新たな歩行者用デッキの工事が進んでいます。7日未明には、約29メートルの橋桁が取り付けられました。
7日午前0時半ごろ、駅前の幹線道路を、橋桁を乗せた台車がゆっくり動き始めました。橋桁は長さ約29メートル、重さ約59トン。取り付けられたのは、広島駅南口の路面電車が乗り入れる広島駅2階の中央アトリウム空間とエールエールA館の2階部分です。

この工事は、広島駅周辺の回遊性の向上を目的に進められています。7日未明には、96個のタイヤがついた自走式の台車で橋桁が運ばれ、1時間ほどで移動を完了。続けて作業員がそばにつき、慎重に高さを調節しながら、メジャーなども使って、細かなずれを直していました。夜を徹した作業は午前4時ごろ、終了しました。
広島市道路交通局交通施設整備部 大元智裕主任技師
「このペデストリアンデッキを契機に駅のにぎわいが周辺地域にも広がっていくことを期待している」
ペデストリアンデッキは来年春ごろに供用を始める予定で、南口全体の整備が完了するのは2028年度末の予定です。
【画像を見る】96個のタイヤがついた台車で運び、慎重に59トンの橋桁を取り付ける様子