■利尻山で初冠雪を観測 平年より4日遅く、昨年より15日遅い
稚内地方気象台は10月7日、北海道の利尻山で今シーズンの「初冠雪」を観測したと発表しました。平年と比べて4日遅く、2024年より15日遅い観測となりました。
■上空に10月下旬並みの寒気が流入
気象台によると、宗谷地方では10月6日から7日にかけて上空に寒気が入り込み、利尻山の山頂付近で雪が降りました。7日午前9時の稚内上空1,500メートル付近の気温は約マイナス1度で、10月下旬並みの寒気が流入していたということです。
利尻山は北海道北部の宗谷地方に位置する標高1,721メートルの火山で、その美しい形から「利尻富士」とも呼ばれます。同山の初冠雪は、北海道の本格的な冬の到来を告げる象徴的な気象現象として注目されています。
■近年の観測状況に見る気候の変動
稚内地方気象台が公表した過去5年間の初冠雪の観測日を見ると、2024年は9月22日と早い時期の観測だったのに対し、2023年は10月17日と遅く、今年はその中間的な時期での観測となりました。
統計を開始した1943年以降の記録では、最も早い初冠雪は2014年の9月17日、最も遅い記録は2023年の10月17日となっています。














