核実験やウラン鉱山などで被ばくした世界の核被害者などが広島市を訪れ、5日からフォーラムが始まりました。

世界核被害者フォーラムで広島を訪れた8カ国の10人は、きのう原爆慰霊碑で献花しました。

ベネティック・カブア・マディソンさん(マーシャル諸島生まれ)
「今回で広島に来たのは2回目ですが、フォーラムで世界中の核被災地と連帯してここに立てたことに感謝しています」

フォーラムは「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会=HANWA」などが主催しました。核兵器の原料となるウランが採掘(さいくつ)され、労働者らが被ばくした南アフリカや、アメリカが核実験を行い汚染が広がったマーシャル諸島など、国内外の核被災地の実態が報告されます。

世界核被害者フォーラム 共同代表 森瀧春子さん
「非人間的に差別され、抑圧されてきた核の被害者の連帯の力で、核の連鎖反応に打ち勝ち、困難を打ち砕いていきましょう」

世界核被害者フォーラムは広島市中区のJMSアステールプラザで6日まで開かれ、広島宣言などが採択されることになっています。