日本が決勝トーナメント進出を決め盛り上がるサッカー・ワールドカップ。中国では、テレビ中継で観客席のアップが映らないという異例の事態が起きていました。そのわけは、意外なところにありました。
先月26日に行われたサッカー・ワールドカップのチュニジア対オーストラリア戦。この試合をめぐってこんな投稿がネット上に載りました。
「ワールドカップ中継、悪事を隠したつもりでもばれてしまうという絶好の事例だ」
投稿された映像には海外で放送されたとする映像と中国国営の中央テレビの映像が2画面で比較されていて、海外の映像ではマスクをせずに熱狂する観客席が、同じ時間の中央テレビの画面はチームのベンチが映っていました。
試合があった先月末には、中国全土でゼロコロナ政策に反対する抗議活動が起きていて、マスクをせずにサッカーを観戦する映像を流すことで市民の不満が増すことを政府が懸念していたとみられ、映像が意図的に差し替えられた可能性があります。
こうした行為に中国のサポーターからはこんな投稿が。
「放送できないならやめろ、中継するな」
「にぎやかなサッカーの雰囲気が全然ない」
「サポーターは存在していないのか?」
それが一転、現在は観客席の様子も中央テレビで放送されるようになりました。
観客席の様子が映るようになったのは先月30日に、新型コロナ対策を担当する孫春蘭副首相が「新たな局面、新たな任務に入った」とゼロコロナ政策の緩和を示唆した時期と符合しており、政府の方針に合わせ、「マスクなし観客」も解禁したものとみられます。
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