テレビ番組の収録で出演者によるセクハラがあったにもかかわらず、適切な対応がとられなかったとして、フリーアナウンサーの女性が愛媛県の放送局「あいテレビ」に賠償を求めた裁判がきょうから始まりました。
この裁判は、フリーアナウンサーの女性が愛媛県の放送局「あいテレビ」に対して、およそ4100万円の賠償を求めているものです。
女性側は、2022年3月まで放送されていたあいテレビ制作のバラエティ番組の収録で、男性出演者らによる性的な発言などのセクハラ行為が繰り返され、会社側に改善を申し入れたものの適切な対応がとられなかったと主張しています。
東京地裁で、きょう行われた第1回口頭弁論で、女性が意見陳述し、「逃げ場のない状況で唐突に性被害を受け、見せ物のように嘲笑されて公にさらされる耐え難い経験は、決して忘れられるものではない」「ハラスメントに寛容な業界の風土や因習が改善され、弱い立場の人たちが性的搾取ややりがい搾取されることなく、安全に働ける場になるよう心から願っています」などと訴えました。
一方、あいテレビ側は全面的に争う姿勢を示しました。あいテレビは「原告の方が体調を崩していることについては心よりお見舞い申し上げます。本件では原告の主張と当社の認識との間に相違があるため、司法の場で誠実に対応してまいりたいと考えています」とコメントしています。
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