2011年の豪雨災害で一部不通になったJR只見線が、全線運転再開から1日で3年になるのを記念して、臨時の観光列車が運行されました。
福島県の会津若松駅から新潟県の小出駅までのおよそ135キロを結ぶJR只見線は、2011年の豪雨災害で11年にわたって一部の区間が不通となりましたが、2022年に全線で運転を再開しました。
この日は全線運転再開3周年を記念して、昔ながらの雰囲気を感じる塗装の臨時の観光列車が会津若松と只見の間で往復で運行され、全国からおよそ70人が乗り込みました。
【新潟の女性】
「今回、往復電車でというのがありましたので、これはいいなと思って景色だけを楽しみに来ました」
【南相馬市の家族】
「ずっと前から応援はしてたんですけど、やっと久しぶりに福島県の応援団のだいぶ前からやってたんですけど、乗りたいと思っていてやっと3周年にして初めて乗れました」
この日は、県やJRの関係者が記念列車を見送りました。
記念列車は午前10時過ぎに会津若松駅を出発、車内では会津の郷土料理が入った弁当や沿線の観光を楽しみました。
また沿線では地域の人たちが列車に手を振って出迎え全線運転再開3年を祝いました。
【県只見線管理事務所所長】
「地域の皆さん、只見線を応援してくださる皆さんのおかげだと思っております。これから秋の紅葉シーズンやってまいります。ぜひ奥只見の絶景を見に来ていただければと思っております。」
只見線の利用客は不通になる前に比べて増えているものの1日平均69人に留まっていて、JRや県では観光面に力を入れ、1日あたり100人の利用を目指しています。