きのう夜、東京・杉並区の住宅街で木造2階建ての住宅が倒壊しました。近隣の住民には、自主避難が呼びかけられています。現場から中継です。

私のうしろに見えるのが倒壊した住宅で、こちらからは確認できませんが、向かいのマンションの敷地内にまで倒壊した住宅の破片がなだれ込んでいるということです。今も東京消防庁による撤去作業が続いています。

きのう午後7時ごろ、杉並区堀ノ内にある50代と20代の男性の親子が住む木造2階建ての住宅1棟が倒壊しました。息子は外出中で、父親は在宅していましたが、異変に気付き避難し、無事でした。

近くに住む人
「現場の崩れた擁壁は、ここ数年、だいぶ膨らんでヒビも入って、水がちょろちょろ出ているような状況だった。いつ崩れるかと思っていた」
「(現場は)斜めのところに住宅が建っているイメージ。本当に今にも崩れそうだなと昔から思っていた」

こちらは倒壊する前に撮影された住宅の写真です。擁壁が膨らんでいるように見え、ヒビも確認できます。

さらに、こちらはきょう午前9時半ごろに撮影された現場の映像です。画面左側の住宅の擁壁が壊れて盛り土が流出し、その上に建っていた住宅が画面右側に転がり落ちたようにも見えます。

警視庁によりますと、近隣の住民に自主避難が呼びかけられていて、数世帯がすでにホテルなどに移動したということです。倒壊した原因はまだ分かっておらず、警視庁や杉並区が調査を進めています。