■結婚、出産経て現場復帰し「分隊長」務める
我妻さんが消防士となったのは24歳の時。大学時代に大けがをし、救急搬送されたことで消防の仕事に興味を持ちました。

一線の現場はもちろん、塩釜地区消防本部では、総務や火災予防の業務にも携わった経験を持ち、結婚、出産を経て、去年4月、13年ぶりに現場に復帰しました。
「多賀城1隊」の分隊長を務め、消火や救助活動の現場などで指揮を執っています。

県内には11の消防本部がありますが、現場指揮にあたっているのは我妻さんただ1人です。放水する音にも負けない通る声で隊員たちに声をかけます。

隊員:
「すごく頼りがいがあって、いろいろ指導してもらえるので、とても見本としたい消防士」

「女性ならではの視点も持っている人だなあとは常々思っている。我々男性では気づけない部分をよく気が付いて、若い人にもしっかりと声かけしてくれる」

勤務時間は午前8時半から翌朝の8時半までの24時間。1日おきに交替します。我妻さんは、経験を積み、業務に携わる中で、「やりがい」の感じ方も変わってきたと話します。

多賀城消防署主幹兼警防第二係長・我妻結さん:
「最初の頃はやりがいというと、いろいろな災害現場に行って人のためになることがやりがいと感じていたが、今は地域住民といろいろなところでふれあい、地域住民の声を聞いて、消防が必要とされていることを改めて実感すると、やりがいを感じる」

この仕事にやりがいを実感している我妻さん、一人でも多くの女性に志してもらいたいといいます。それは、