1995年は「震」2011年は「絆」 「今年の漢字」にみる時代

過去30年間で「今年の漢字」第1位に選ばれた漢字の中では、「金」が最も多く計5回選出。「災」「戦」「税」はそれぞれ2回ずつ選ばれました。

例えば、1995年に選ばれた「震」は阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、金融機関の崩壊など社会不安を反映しています。

2011年の「絆」は東日本大震災後の人々のつながりやなでしこジャパンの団結を表現し、2020年の「密」はコロナ禍における「3密」回避の生活様式を象徴しています。

「今年の漢字」は30周年

「今年の漢字」30周年を記念して、協会では過去の「今年の漢字」大書レプリカの特別展示を関連する場所で実施しています。

例えば、1997年の「倒」は、サッカー日本代表が初めてワールドカップ出場を決めた年を記念してJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」(東京都文京区)で展示中。

2024年の「金」は大谷翔平選手の快挙を讃える意味も込めて、選手の出身地である岩手県奥州市で展示されています。

また、10月21日から2026年2月23日まで京都・祇園の漢字ミュージアムでは、企画展「今年の漢字展」が開催され、1995年から2024年までの「今年の漢字」大書の現物がすべて展示されます。

2025年「今年の漢字」募集

2025年の「今年の漢字」の募集は11月1日から始まり、インターネット、はがき、全国約1,400箇所に設置される応募箱のいずれかの方法で応募できます。結果発表は12月12日に京都・清水寺で行われる予定です。