2025年9月の台風15号で県が自衛隊の災害派遣要請を見送ったことについて、鈴木康友静岡県知事は9月30日、自衛隊に事前に打診したが調整がつかなかったと説明しました。今後、竜巻被害にも対応できる制度になるよう国に要望していく考えです。

9月の台風15号では静岡県牧之原市で国内最大級の竜巻が発生し、住宅の倒壊や停電、断水などの被害が出ましたが、県は、自衛隊との事前調整がつかなかったとして災害派遣要請を見送りました。これについて、静岡県牧之原市の杉本基久雄市長は。

<牧之原市 杉本基久雄市長>
「初動の復旧の時にやっぱり自衛隊とかそういうところが入ってもらって、やればもっと早く(復旧)できたと思う。支援のあり方や調査の認定の方法も含めて、考え方をもう一度再考する必要があると感じる」

鈴木知事は9月30日、災害派遣要請の経緯について、被災直後に県から自衛隊に「災害廃棄物の除去」で派遣が可能かどうか打診したものの、自衛隊からは「災害派遣の要件に合致しない」との回答があったなどと説明しました。

<鈴木康友静岡県知事>
「これだけ大きな竜巻被害を想定していなかった、国の制度としてしっかりそうしたものにも対応できるように国にもお願いしたいと思う」