帝国データバンク松山支店によりますと、愛媛県今治市に本社を置く「芝田タオル」が、18日に松山地裁今治支部から破産手続き開始決定を受けたということです。

同社は1951年創業し、当初はバスタオルなどの製造販売が主力でしたが、平成に入り、収益改善が見込みづらく廃業。

以降は大手保険会社を主体に販促用やPR用、祝い用など各種タオルの仕入れ販売を手掛け、2010年9月期には約6億円の売上を計上したということです。

しかし、近年はコロナ禍で保険会社向けが低迷したほか、競合による単価下落、物流コストの高まりなどから収益は低調に。

過去の赤字決算の影響もあり、債務超過に陥っていました。

さらに一部仕入先からの取引条件見直しなど、厳しい資金繰りを余儀なくされるなどして、今年3月末、自己破産の準備に入っていました。

負債は約9億1800万円だということです。