大雨の影響で2024年7月から通行止めが続いている八幡平樹海ラインの一部区間で、道路の復旧に向けた査定が始まりました。
(吉田記者リポート)
「通行止めの続いていた八幡平樹海ライン。その原因が地すべりだったことがわかりました」

八幡平樹海ラインは2024年6月から7月にかけて降った大雨で、八幡平市北ノ又山地内の1か所で道路のひび割れや陥没が確認されていて、その後、藤七温泉の南側およそ200メートルの地点から県道雫石八幡平線までの14.9キロの区間で現在も全面通行止めが続いています。
2024年8月から続けられていた岩手県の現地調査の結果、8月、その原因が「地滑り」と確定しました。

30日は国交省の災害査定官と財務省の立会官と呼ばれる職員が現地を訪れ、災害査定を開始しました。
この査定は自然災害で被災した道路や河川などの復旧における国庫負担の費用を確定させるためのもので、復旧の第一歩とも言える手続きです。
災害復旧事業が採択されれば、国が費用の3分の2を負担する形で地下水の排除や地すべり防止の杭を地下に埋め込むといった工事が始まります。

(岩手土木センター 荒澤秀昭所長)
「八幡平樹海ラインは地元観光振興に直結する重要な道路と認識している。一日も早い道路の復旧のため県としては全力で取り組んでいきたい」

査定は10月1日も行われ、10月1日中に査定結果が出る予定です。