運賃は?事業費は?

運賃は熊本駅から空港まで950円としました。リムジンバスは10月1日の値上がりで1200円となるため、現時点ではそれよりも安く設定されています。

一方、事業費については約610億円と、これまでの見込みより200億円増えました。

その要因については。

県の担当者「4年分の物価高騰が大きく影響して約160億円の増加となり、増加要因の約8割を占めています」

さらに、物価高の影響に加え、鉄道の設計の精度を高くするため、30億円追加でかかる見込みだということです。

誰が負担する?

概算事業費は、アクセス鉄道にかかる610億円と、JR豊肥線での快速列車の運行や一部複線にするなどの輸送力強化のための60億円を加えた合計670億です。

県は610億円について「最大限の支援を国に求める」としていますが、基本的には県・JR九州・国ともに3分の1ずつ負担する枠組みを目指しています。

30日の県議会特別委員会では、委員からの「仮に国が3分の1補助しなかった場合どうするのか」との質問に対し、県は「沿線の自治体や企業から出してもらうことも可能性の1つ」と示しました。

「事業は妥当」とする理由は?

県は、1日の空港利用者の予測を3年前の調査から1600人増やして「6500人」にしたほか、数値「1」を超えると事業として妥当とされる「費用に対する事業の便益(B/C)」が「これまでの『1.03』から『1.21』に上昇する」と見ています。

これらを、事業の妥当性の根拠にしています。