毎日の配達で地域を網羅する新聞の販売店で作る団体が、地域の見守りに関する協定を岩手県警と結びました。

29日は岩手日報の販売店で作る岩手日報会の三浦義之会長と県警生活安全部の藤林隆博部長が協定書にサインしました。
岩手日報会は県内93の販売店に従業員およそ2000人が在籍していて、休刊日を除いてほぼ毎日、未明から早朝の配達業務と日中の集金業務などで地域を回っています。

協定書には「新聞配達を通して地域の見守りを行う」ことや「警察の要請に基づいて防犯チラシを配布する」ことなどが盛り込まれています。
岩手日報会と県警は20年以上前に地域の安全に関する覚書を交わしていますが、今回の協定締結でより一層、連携を強化します。

(岩手日報会 三浦義之会長)
「今回こののぼり旗を各支店に置くというのも一つある。見回りのほかに、何かあった時に駆け込みとまではなくても、悪さをする方もこういうのがあるとやりにくいんだと」

また、29日は雫石町在住の漫画家・そのだつくしさんに対して特殊詐欺等被害防止サポーターの委嘱状が交付されました。
そのださんは特殊詐欺被害を防止するための自身の考えを語りました。

(そのだつくしさん)
「電話が来た時点で深呼吸を3、4回すれば絶対違うと気づくので、一番は落ち着くことかな」

そのださんは今後、連載漫画などを通して特殊詐欺被害の防止を呼びかけたいとしています。