カメラ小売り業者で下諏訪町のキタハラカメラと関係会社のケイマックスは、長野地裁諏訪支部から破産手続き開始決定を受けました。

民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、キタハラカメラは1926年創業のカメラの小売り業者で、カメラやレンズなどの小売りに加え、写真撮影やフィルムカメラのプリントサービスを手掛け、伊那市や松本市などに多店舗展開を図っていました。バブル崩壊後には売り上げ減少に伴い一部の支店を閉め、利幅の厚いプリントサービスや写真撮影に力を入れて、1997年3月期には年間の売上高はおよそ2億3100万円を計上していました。

しかし、デジタルカメラやスマートフォンの普及でプリントサービスの受注が減少したほか、カメラ販売の売り上げも低迷し、2025年3月期の年間の売上高はおよそ200万円に落ち込んでいました。収益面も悪化し、先行きの見通しが立たず、事業の継続を断念しました。

ケイマックスは1997年7月に設立された写真の撮影業者で、キタハラカメラ同様にスマートフォンの普及で売り上げが低迷していました。

負債は、キタハラカメラがおよそ8200万円、ケイマックスがおよそ500万円で、合わせておよそ8700万円ということです。