青森県内で相次ぐクマの出没。
人的被害も発生している青森県むつ市では、目撃情報がこれまでの過去最多の4倍以上となる599件にのぼることがわかりました。
むつ市は、26日午後5時から対策会議を開き、急増しているクマへの対策を協議しました。
このなかで、クマの目撃件数は9月24日時点で599件にのぼり、過去最多を更新しました。
これまででも最も多かった2016年の4倍以上となっています。
これまでに捕獲したクマは77頭で、2024年の19倍にのぼります。
9月21日には、むつ市大畑町で、80代の女性がクマに襲われ顔に大けがをしていて、市内で2年ぶりに人的被害も発生しました。
こうした現状を踏まえ、市は新たな被害対策として、2024年8月から休止していた防災無線を活用したクマの目撃情報の周知を9月29日から再開するほか、放任果樹の伐採に係る経費の一部の補助を、今年度中にはじめるということです。
むつ市 山本知也 市長
「秋の実りにクマが集まってくる傾向は逃れられない。原因物を除去するには費用がかかるので、それでちゅうちょしている方がいれば、市の方で補助させていただいて、伐採することでクマを近づけないよう、これからも取り組んでいきたい」
また市では、この時期に旬を迎える「カキ」や「クリ」などの収穫を早めに行うほか、屋外に生ごみなどを放置しないよう呼びかけています。