文化庁は昨年度の「国語に関する世論調査」の結果を発表しました。今回は初めてSNSの普及にともなう日本語の変化などについて調査しました。
「国語に関する世論調査」は文化庁が1995年以降、日本人の国語に関する意識や理解を把握することなどを目的に毎年実施しているもので、2024年度の調査は今年1~3月、郵送により、全国の3498人を対象に実施されました。
今回初めてSNSによる日本語の変化に焦点を当てた調査が行われSNSの普及による文字、語句、言葉の使い方への影響について「ある」と回答した人は89.3%と、およそ9割に上りました。
そのうち、文字や語句にどのような影響があるかを聞いたところ(1)略語が増える81.1%(2)言葉の新しい使い方や新しい言葉が増える76.9%(3)仲間内だけで通じる言葉が増える45.1%(4)絵文字等の使用が増える35.9%(5)外国語や外来語が増える30.9%が並びました。
言葉の使い方に与える影響については、(1)短い言葉でのやり取りが増える73.1%(2)十分に吟味されないまま使われる言葉が増える67.2%(3)世代間の言葉の使い方の違いが大きくなる64.4%(4)相手への思いやりに欠けた言葉遣いが増える48.9%(5)年齢や立場などを気にしない言葉遣いが増える43.2%という結果になりました。
回答者を年代別に見てみると、年齢の上がり下がりによって特定の回答が増えたり、減ったりするという傾向ばかりではありませんでした。
例えば、SNSの普及により、「相手への思いやりに欠けた言葉遣いが増える」と回答した人は、16~19歳は49.0%で、20~50代はいずれもそれを下回ったものの、60代、70歳以上はそれぞれ51.7%、53.9%と10代を上回る結果となりました。
次に、「SNSでのコミュニケーションの質を高めるために気を付けたい点」という設問への回答は以下の通りでした。
(1)人を傷つけたり挑発したりするような言葉を使わない75.5%(2)誤解を招くような言葉を使わない67.3%(3)発信する前に十分に内容を吟味する62.9%(4)受け取った情報が正確かどうか確認する60.6%(5)相手の立場に立ってやり取りする58.9%
こちらも、例えば「発信する前に十分に内容を吟味する」という選択肢では、16~19歳が63.6%で、20~60代はいずれもそれを上回る数字でしたが、70代以上は51.5%と一気に下がりました。
この調査では、SNSに関連するもののほかにも配達員にかける言葉としておよそ20年前には「ご苦労様」が全体の半分ほどを占めていたものの今回の調査では「ありがとうございました」が大きく伸び、7割を占める結果となるなど変化が見られました。
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