長崎市の無形民俗文化財「モットモ爺」の存続のため、市はクラウドファンディングを始めました。

「もっとも~!」
市の無形民俗文化財に指定されている「モットモ爺」。長崎市手熊地区に伝わる節分行事です。

大人たちが趣向を凝らした仮装で、年男、福娘、モットモ爺に扮して家々をまわり、年男は豆をまきながら「鬼は~外!」、福娘は「福は~内」、モットモ爺は、「モットモー!!」と叫びながら足を踏み鳴らします。

子どもたちが泣けば泣くほど福が舞い込むとされており、モットモ爺の夜、手熊地区は大いににぎわいます。

しかし近年、少子高齢化のため担い手が減っていることから、地元の柿泊町自治会は「モットモ爺」存続のため、ことし市の「ながさき元気づくり応援助成事業」に応募。

市はこれを採択し、9月2日からクラウドファンディング型ふるさと納税を開始しました。

寄付をすると、通常のふるさと納税と同様、額に応じて長崎市の返礼品を受け取ることができます。

期間は11月末までで、目標は100万円。集まった寄付は、担い手を集めるためのPR動画の作成や衣装などの購入に充てるということです。

集まった寄付額は25日現在12万8,000円と目標の1割強です。